カウンセリングは何回受ければ効果がでるのか?回数の目安を臨床心理士が答えます。
カウンセリングはどれくらい続ければ効果がでるのか?ゴールが見えないとなかなか受けづらいものですよね。そこで、今回はカウンセリングの期間やその効果についてお伝えしていきます。うつや不安やトラウマなど、種類やその状態によっても変わってきます。参考にしてみてください。
そもそもカウンセリングに効果はあるのか?
とても重要な問いですよね。
カウンセリングの効果研究では、明確にカウンセリングの効果を認める研究が多数あります。
さらに驚くべき事実ですが、セッションを始める前に7人に1人が改善をみせる、という報告まであります。
カウンセリングを受けると決めた時点で、前向きな変化を期待しているということがポイントなんだと思います。
さらに、2回めのセッションまでには3分の1のクライアントが改善をみせる、という研究報告もあります。
どれくらいでカウンセリングの効果がでるのか?
半数の人が効果を得られる平均回数は、約10〜20回
カウンセリングを受けた半数の人が効果を得られる平均回数としては、約10〜20回だと研究では言われています。
75%の人がカウンセリングで好転をみせるのは、58回のセッションが必要であるとされている。
しかし、これは、問題や症状の種類によってかなりの開きがあります。
カウンセリングの進展の仕方
約40%のクライアントは突然、改善する
約40%のクライアントは、ある面接と次の面接のインターバルの間に集中して改善を感じているという研究報告があります。
つまり、セラピーでの変化は突然起こったかのように経験されているようです。
徐々に改善を感じられるのであれば、続けるモチベーションも出てくると思います。しかし、実際は、効果があるか分からないままカウンセリングを受ける期間もあります。
受け続ける中で、大きな改善を感じるタイミングがあるわけですが、そこに至るまでにモチベーションを維持する大変さはあるかもしれません。
突如として、改善を感じるというのは、とても興味深いですね。
長期的セラピーと短期的セラピー
長期的セラピーの方が、短期的セラピーよりも良好な成果をあげるという報告もあります。もちろん、短期的なセラピーに効果がないというわけではありません。
ただ、お金や時間に余裕がある人はいいかもしれませんが、短期的に結果を求めても期待した効果が得られない可能性ももちろんあるわけです。
参考:エビデンスにもとづくカウンセリング効果の研究―クライアントにとって何が最も役に立つのか
相談種別の目安のカウンセリング回数
以下は、約50%の人が状況が改善したと実感するまでのカウンセリングの回数です。
- 回数の例
- 涙もろい=5回の面接
- 不安・うつ=8〜13回の面接
- 境界性パーソナリティー障害(人格障害)=13〜52回の面接
この結果から、悩みや症状が軽いうちにカウンセリングを受ける方が面談回数は少なくて済むことが分かります。
その重さやクライアントの特性やカテゴリーによってお変わってきますが、一つの参考になると思います。
私がカウンセリングでも活用するエモーション・フォーカスト・セラピーでは、16回の面接を基本として効果をはかっています。
個人的にも10回〜20回が一つの目安になりそうだと感じています。
カウンセリングの効果の持続期間
セラピーによる改善は、セラピーが終結しても維持される傾向が報告されています。しかし、時間の経過に伴って改善にかげりが見えてくるとする証拠も存在します。
終結して、8ヶ月後には、カウンセリングの効果は、中程度にとどまるようです。
これらの研究の課題として、18ヶ月やそれ以上後のクライアントに何が起こるかについての情報がほとんどないことで、さらなる研究が求められています。
カウンセリングを受けて、悪くなっていると感じる場合は、早めにカウンセラーに伝えてください。初期の段階で改善を見せない場合、もしくは悪化を感じる場合は、その後も良い変化が起こりにくいことが報告されているからです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。カウンセリングの効果や目安となる回数についてご紹介してきました。カウセリングを受ける際の参考にしていただければと思います。
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