自己肯定感が低い友人や家族との接し方の工夫

「あなたはこんなに素晴らしい、こんなにいいところがあるよ。」と、どれだけ本心から伝えても全く受けとってもらえない。

「自分はダメだ」と、自分を批判している友人や家族が周りにいませんでしょうか。

そんな人を前にして、どんなふうに力になれるでしょうか。

何かをやろうとしすぎない、なんとかしようと思わない

まず最初に、なんとかしようと気負わないことが大切だと思います。

肩に力が入ると後にご紹介する対応方法がうまくいきません。

まずは、何かをやろうとし過ぎないことに注意をはらってみてください。

自己肯定感が低い理由

自己肯定感が低くなってしまう理由は、以下のことが考えられるでしょう。

  • 親の育て方
  • いじめ
  • 先生からのことば
  • 自分の失敗などの経験
  • 社会的・文化的な影響

考えられる理由はいくつかあります。

感受性が強く、相手の言葉を受け取りやすい、などの性格的なことも影響はあると思いますが、ほとんどが他者からの評価や言葉が自分自身に内在化された結果だと思います。

つまり、もともと自分の中にあるものではなく、他者や社会からの評価が根本にあることがほとんどでしょう。

これらを根本から解決しようとすると、専門的なカウンセリングやケアを受けることが近道だと思います。

楽しい時間を一緒に過ごす

いくらやさしい言葉をかけても、勇気づけても、自己批判が強くて受け取ってもらえないことが多くあると思います。

そんな時に、ムキになって言い続けても対立をまねくだけで逆効果です。

そうではなく、一緒に楽しい体験をすることにフォーカスした方がいいでしょう。

*おいしい食事やスイーツを一緒に食べる
*映画や動画などの面白いコンテンツを一緒に楽しむ
*お話やおしゃべりを楽しむ
*一緒にイベントを楽しむ
*自然に触れて、気持ちの良さを感じる
*少し遠出して、小旅行を楽しむ

など。

いろいろ考えられますね。ほんのちょっとしたことでもOKです。

その人と楽しい経験をして、そして、あなたと一緒にやったから楽しかったと伝えることです。

伝える際のポイントは主語です。「私が楽しかった」を伝えるのです。「あなたは○○」ではないので、受け取りやすいと思います。

自己肯定感の高め方

どうすれば自己肯定感が高まるのでしょうか

自己肯定感が低い理由として、他者や社会の評価が影響しているとお伝えしました。自己肯定感を上げるためには、その逆をすることです。つまり、他者からの評価や応援を得続けるのです。

では、どうすればいいでしょうか。それは自己肯定感を上げようとせず、まずはそれを手放します。その上で、他者にいかに貢献するかにフォーカスするのです。

自己肯定感は自分に対しての感じ方なわけですが、矢印を自分に向けずに、いったん忘れて他者に向けることが肝になります。

カウンセリングなどの相談で、自己肯定感を高めたいという相談をたくさん受けます。多くの方が自己批判的で、自分に厳しいのです。そして、自分に矢印が向いています。

他者への貢献は何かスモールステップ、ベイビーステップを設定して、ちょっとずつやっていくとよいでしょう。

他者に対して、こちらから聞いてみてもいいかもしれません。何か必要なことがあるか、何をしてもらったら嬉しいかを聞いてみてください。それだけでもとても感謝されると思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回は、自己肯定感についてお伝えしてきました。

もし、大切な家族や友人がそのことに悩んでいたら、ぜひ、実践してみてください。そして、大切な人を想うあなた自身の愛の大きさに気づいてみてください。

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