精神障害者が長く安定して就労するために必要なこと

2018年12月6日

精神障害者の離職率は一般就業者の3倍

精神障害者の離職率は一般就業者の3倍以上です。
また、身体障害や知的障害など、他の障害と比較しても離職率がとても高い状況があります。
どうすれば安定して長く就労できるのか、
どうすれば充実した職業人生・ビジネスライフを歩めるのか、
今回はそんな疑問について、答えていきたいと思います。

職場定着の解決策は?

長く安定して就労するために大切なことを一つ上げろ、と言われると、
やはりこれになるとおもいます。
「相談できる機関や相手を見つけておき、何かあれば相談する。」
他に大切なこととしては、
「自分に適した職場環境を見つける。」
そのために必要なことは、
「自分の生涯特性や症状についてよく知り、人に説明できる。」
この3つのことができていれば、
長く安定した就業がグッと現実味を帯びてきます。

支援をうけることの大切さ

 ジョブコーチが職場定着の支援につくて半年以内の離職率が80%から30%に下がるとうデータがあります。また障害を開示して、地域の就労支援機関やハローワークの連携による支援がある方が1年後の定着率に20%程度の差が出てきます。
 これらの数字があらわしているのは、職場に定着するための支援があるかないかで実際に大きく離職率が変わってくるとうことです。
(※ジョブコーチとは、障害者が職場に適応できるように職場内外の支援環境を整える者)

誰が自分の味方になってくれるか、実際に探してみる

精神障害者の離職理由は人間関係が圧倒的に多いです。
病状の悪化による理由もありますが、その原因やきっかけは、やはり人間関係に関することが多いでしょう。

もちろん人にもよりますが、ストレスに対する脆弱性、自己肯定感の低さ、コミュニケーションや人との距離の取り方が苦手、など、就業を続ける上で、気を付けなければいけない点がたくさんあります。

就業前や何か起こる前にある程度の準備はできるでしょうが、やはり、やりながら修正なり調整をしていく必要があります。

その時に相談できる人、信頼している人がいるかどうかはとても大切なんです。

問題を一人で抱えていても解決できることには限界があります。
障害があることで、自力での解決が難しいというケースを多く見てきました。

また相談先は1か所である必要がありません。障害者就業・生活支援センターや就労移行支援事業所、人材紹介会社などの職場定着支援などには、会社とのパイプ役や調整をお願いし、心理的な悩みや医療的観点に関する相談は、病院やクリニックの心理士または民間のカウンセリングサービスを利用することもできます。(もちろん理想的には、一人の人に相談や会社との調整など、すべてをお任せできるのであればそれに越したことはありません。)

自分の味方をたくさん作っておいてください。
イメージとしては、何かあればサポートしてくれる自分のチームを作っておくのです。
医師、心理士、カウンセラー、ソーシャルワーカー、ケアマネージャー、ハローワーク相談員、障害者就業・生活支援センターの相談員、移行支援事業所の支援員など、力になってくれる人は探してみるとたくさんいるはずです。

自分をサポートしてくれる人を探し、サポートチームを作ることで、安定した就労はとても現実的になります。

ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください。

当カウンセリングオフィスでも、精神障害のある方に個人的なサポートを行っております。