双極性障害

2018年11月29日

双極性障害とは

双極性障害はうつの状態と躁の状態が波のように繰り返される病状で、
脳の疾患とされています。

うつの状態は、気分の落ち込み、興味・関心の喪失、不眠や食欲の減退、死にたいという気持ち、頭痛や胃痛などの身体症状として現れます。

躁の状態は、気分の高揚、開放的、怒りやすさ、なんでもできるという感覚(自尊心の肥大)、焦燥感、寝なくても活動できる、多弁(しゃべり続ける)、とめどもなく考えが浮かんでくる、などの状態です。

躁状態の程度に応じて、Ⅰ型とⅡ型に分けられます。
Ⅰ型は躁状態
Ⅱ型は軽躁状態と呼ばれる躁状態を軽度にしたものです。

また、急速交代型と呼ばれる短期間にうつと躁が何度も入れ替わる病態もあります。

双極性障害の困難さ

診断されるまでに時間がかかる可能性があり、特に単極性のうつ病と間違われることが多いです。
治療方針や適用の薬が全く違うため、病状が悪化することも多く見受けられます。
適切な治療が遅れてしまうことで大きな不利益をこうむることがあります。

躁状態においては、取り返しのつかない困った結果につながる行動が見られ、そのことが本人や家族を疲弊させます。
例えば、衝動的に大きな買い物をしてしまう、無分別な性的行為、などがあります。

また、軽度の躁だと、大きな問題もなく、気分よく過ごすことができるため、治療が必要との認識に至らないこともあります。

今なんともなく調子がいいから、治療を受けたくない、服薬したくない、という考えから、通院や服薬の中断や抵抗を強く感じることもあるかもしれません。
しかし躁は反動としてうつの状態を引き起こすため、継続した治療が必要です。

症状が安定し、維持療法に移行した際にも、いつ維持療法を中止してよいのかの明確な指針は出ておりません。維持療法を受けない多くの人が再発しているという研究報告もあり、早すぎる治療中断には慎重になった方がよいでしょう。

双極性障害の治療法

治療は薬物療法が中心で、症状の対応のみだけではなく、良い状態を維持するためにも使われます。また、同時に心理療法を受けると、治療効果がより良くなるという研究結果が報告されています。

心理療法としては、
・心理教育
・認知行動療法
・対人関係・社会リズム療法
・家族焦点化療法
などの効果が確認されています。

日本うつ病学会の治療ガイドラインに、
躁病エピソード、抑うつエピソード、維持療法に分けて、推奨される治療法が記載されています。
リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピン、オランザピン、ラモトリギン、アリピプラゾールなどが治療の選択薬としてあげられています。

副作用の有無や効果の大きさなどは個人によって違うため、主治医との密なコミュニケーションの上で、自分にあった最適なお薬とその量を探していくことになります。

同時に心理教育やその他の心理・社会的療法を受けることも症状のコントロールや維持に有効です。

日本カウンセリングオフィスでできること

当カウンセリングオフィスでは、双極性障害の方やその家族のカウンセリングを行っております。

これまでの病状や気分の変化から何がストレスになっているのか、どんなきっかけで症状が出るのかなどを明確にしていきます。

そして、現在飲んでいるお薬が自分にとってあっているかどうかを一緒に検討したり、
気分の波をコントロールするためにできることを共に考え、役立つ知識や情報をお伝えしていきます。

またストレス対処法を自分にあった最適な方法にカスタマイズして習得することをサポートします。

疾患や障害についての理解を深めると同時に、その対処法も一緒に検討していく感じです。

家族の方には、まず自身のストレスへの対処、疾患をもつ家族との関わり方について助言します。

心理教育的な情報提供、認知行動療法、対人関係・社会リズム療法、家族焦点化療法のエッセンスを取り入れたカウンセリングを行っています。