【子育て中の方へ】言うことを聞かない子供へのイライラを抑える方法

子育てに関してイライラしない人はほとんどいない。9割以上の人が感じるという育児ストレス。 どうしよもないイライラを感じて、子どもに怒鳴ってしまったり冷たく接して後で後悔してしまうママ・パパは多いのではないでしょうか。 イライラの原因は、純粋に育児のみにあるわけではありません。

様々なイライラの原因

  • 夫(妻)の協力がない
  • 仕事や社会との接点の喪失
  • 育児を手伝ってくれる人が周りにいない
などの様々な要因がストレスに関わります。そのストレスは放置しておくと、後々大きな問題になってきます。 この記事では、臨床心理士の立場で育児ストレスや育児不安とその対処について書きました。 簡単にできる対処法も記載してますので、ぜひ最後までお読みください。

子育てのイライラの感情そのものへのアプローチ

  • イライラしてしょうがない
  • 子どもにあたってしまう
  • 家庭全体の雰囲気が悪くなる
  • 夫(妻)との関係が悪くなっちゃう
子どもの行動がきっかけとはいえ、イライラしちゃうと親も子どもも穏やかに過ごすことができません。 どのようにイライラに対処すればいいか。 一つはイライラの感情そのものにアプローチしていくことが考えられます。 そのためには感情処理の話をしなければいけません。ちょっと小難しいかもしれませんが、簡単にまとめてみました。 イライラにしてもその他の感情にしても、感情そのものをどんなふうに処理されていくのか、そのプロセスを知っておくと感情を扱いやすくなると思います。 感情処理は、いくつものプロセスに分かれます。大別すると、このような感じです。
  • 【感情処理プロセス】 認知・・どんな感情を感じているかに気づく 受容・・感じている感情を認める 調整・・その感情を適度に感じれるように調整する 意味づけ・・その感情の自分なりの意味を見つける 理解・・納得感をもって理解する。
それぞれのプロセスがいい感じで進めばいいのですが、上手にできないこともあります。

悪いイライラとは?

悪いイライラを考えてみると、まず、イライラに気づく間もなく、それを感じすぎて、自分ではコントロールできなくなり、爆発(大声出したり、行動が乱暴になったり。)。

良いイライラとは?

次に、良いイライラをみていきます。まず、イライラに気づき、適度に感じつつ、自分の言動をコントロールしていきます。イライラに向き合い、認め、受容することで、イライラに圧倒されず調整できます。その後、イライラの意味づけがされて、そのことを理解していきます。 この違いはどこからくるのか、どうすれば良いイライラにできるのか。人によって、この感情処理のプロセスの中で得意、不得意があります。感じすぎている人、気づけない人、など。 自分の課題はどこにかるのかを見つめつつ、改善していくことでイライラをコントロールしていくことができるようになるでしょう。

子育てに使えるリソースの活用

リソースとは、資源のことで、何かに役に立つモノゴト全般を指してこのコトバを使っています。 さて、子育てに関するリソースとはなんでしょうか。 それはざっとこんな感じだろうと思います。

子育てに関するリソース 自分 一緒に住んでいる家族 子育て支援機関や行政の福祉サービス 教育機関 友達 地域の人 家事をヘルプするテクノロジー

このリソースをいかに増やしていくか。そして、リソースをどう強くしていくのか。 このあたりを意識して取り組んでいくと大きな助けになります。 また、自分をリソースとして見た時、もっと細かくみていくことができます。

自分自身のリソース 自分の好きなことがある リラクゼーションスキル ストレス対処スキル 行動をコントロールすること 感情をみつめること 自分の存在を肯定するチカラ

これ全部自分の中にあるリソースです。 カウンセリングでは、このような視点でリソースを育てていくということをやったりもします。

自分の好きを散りばめる

日々の育児ストレスにうまく対処するために、この「自分の好きを散りばめる」ということを意識してできるといいと思います。
  • 好きなもの
  • 好きな活動
  • 好きな場所
  • 好きな時間
  • 好きなコンテンツ
  • 好きな人
生活の中が自分の好きでいっぱいになるように、環境を調整してみましょう。イライラがあっても、対抗するチカラが出てくると思います。

余裕のなさがイライラを増幅させる

誰でも余裕がなければ、イライラします。いかにこの余裕を作るかということも考えてみるといいと思います。

余裕のなさを作る原因

余裕のなさを作る大きな原因は「時間がない」ことです。いかに時間をつくる工夫をしていくかもイライラをコントロールするために必要な視点だと考えています。 私は心理学の専門家ではありますが、カウンセリングの中で、このような時間を作る工夫など、心理学とは関係ないことを一緒に考えて実践を促すこともけっこうあります。 例えば、食事中の子どもの立ち歩きを椅子を変えることで激減させた例とか、心理とは関係ない、実際的なアドバイスが問題解決に導くことも多くあるので、そんな視点は常に持てるといいと思います。

ママに向けて

とても大切なことなので、書こうと思います。生理のことです。 女性は、1ヶ月の間に、身体に大きな変化があり、気分も影響されることが多くあります。 このことはとても大切なことで、この影響を無視することはできません。影響が大きいと、日常生活が強く障害されます。 食事療法や日常的な有酸素運動などで、軽くなる人もいるので、自分にあったやり方を見つけられると助けになります。 それでも難しい場合は、ホルモン治療や薬物療法によって気分の安定を図るなどが考えられます。医療機関としっかり相談することをおすすめします。 QOL(クオリティ・オブ・ライフ)に大きく影響します。何も対策をされてない方も多くいらっしゃるので、一度、考えられるといいと思います。

おわりに

今回は、乳幼児の子育てのストレスからイライラにどう対処していくのかということを書いてみました。 一人一人にあったやり方はまったく違います。時間をかけてでも、意識することで、少しずつ改善はされていくので、ぜひ取り組んでみてください。
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