言うことを聞かない子供とのコミュニケーション法5ステップ

朝の忙しい時間に、泣きわめき、言うことをきかない子。
こっちは、仕事もあって、仕事や電車の時間に遅れちゃうかも。
早くしてよ!頼むから!!
泣き声はもううんざり!!

こんな悩みを毎日抱えているママやパパは多いのではないでしょうか。

この記事では、泣きわめいたり、言うことを聞いてくれない子どもとの接し方やコミュニケーションの仕方を解説してみました。

私が、臨床心理士として、家庭支援や子育て支援の仕事の中で、伝えている内容です。

少し意識するだけで出来ることも書いているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

1性格や特性を理解する

子どもの発達の状態、性格、特性を理解して、その子にあった方法でコミュニケーションをとっていくことはとても大切。

そのためには、普段の生活にヒントがあります。

どんなときに、泣くのか、わめくのか、暴れるのか、
どんなときに、機嫌がよくて、笑顔なのか、

よく観察してみることが最初の一歩です。

興味と好奇心を持って子どもを観察してみましょう。

2大人の立場をいったん置く

「言うことを聞かない」というのは、完全に大人の言い分。
子どもからしてみると、大人の方が子どもの言うことを聞いていないんですよね。

いったん自分の考えを置いて、子どもが何を考え、何を感じているのかに意識を向けてみると、違う世界が見えてきます。

この大人の考えを置いて、子どもの立場になってみるには、冷静さが必要不可欠。そのための余裕を持ちたいものです。

余裕の持ち方やイライラへの対処法は、別の記事でも書いていますので、ぜひ参考にしてみてください。

3気持ちを代弁する

子どもの感情が見えてきたら、それを代弁してみましょう。

「こんなふうに思っているの?」
「こうしてみたいの?」
「こうなるといいのかな?」

こんな感じで、決めつけずに、子どもの反応を見ながら、コミュニケーションしていきます。

少しでもずれると、また大泣きする可能性もあるんですが、恐れずに、諦めずに、気持ちを察して、コトバにして返していきます。

まさに気持ちを言い当てると、ピシャっと泣き止むことがあります。

ただ、あまり構わずに放置しておいた方がいいタイミングもあり、その見極めが難しいんですよね。

親のイライラや心理状態にもよるので、できる範囲でやっていきしょう。

4代替案を提示する

少し状態が収まってきたら、代替案を提示してみましょう。
いくつもアイデアを出していくと、そのうちケロッとのってくることがあります。

ここでも一つの案を出してダメで、諦めるのではなく、いくつもクリエィティブに案を出していきます。

兄弟喧嘩なんかの仲裁も同じ要領です。大人同士のコミュニケーションも実は同じ感じですよね。

そういうコミュニケーションや考え方を実際に子どもに見せていくことで、問題解決の仕方も自然と身につくようになると思います。

5ゆずれない一線(ライン)を明確にする

いくら代替案を出しても、おさまらないこともあります。

泣きわめき、大暴れする子どもに屈して、要望を聞き入れてしまうこともあるでしょう。

その時に注意したいのは、絶対ダメな一線を超えないことです。

その時は、どれだけ泣いても暴れても、毅然とできないことを言い続けます。正直、大人もかなりしんどいんですが、必要なことだと思います。

大人が折れて要望をきいてしまうと、子どもは、暴れれば願いが叶うとインプットされ、その行動が強化されてしまいます。

とっても注意が必要なところですね。

様子を見て、どうにも難しければラインを随時、修正していきましょう。
そこは柔軟に。

おわりに

幼児とのコミュニケーションの一つの流れを書いてみました。

それぞれのプロセスでうまくいかないこともたくさんあると思います。

子どもによっても合うやり方は違いがあると思います。あきらめずに、探求していくこと、好奇心をもって接していくことで、少しでも楽しみながら子育てができることを願っています。

親の余裕や心理状態もとっても大切なんです、親自身のためだけではなく、子どもの発達にも影響することだから。

ぜひ、あなた自身も大切にしてください。

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