不登校のカウンセリング

不登校のカウンセリングについてお伝えします。

まず不登校のカウンセリングは、児童・生徒より保護者からの相談が圧倒的に多いです。学校に行きたくないわけですからそれも当然なんですが。つまり保護者を通して働きかけを行っていくようなイメージで関わっていきます。

しかし目の前にいるのは保護者の方であって、生徒本人ではありません。子供の不登校という大きなテーマがありながら、保護者の方の関わり方やコミュニケーション、考え方などに自ずとフォーカスされていきます。

まず意識しているのは、不登校であることと保護者の方の心配や不安を分けて考えるということです。保護者の方の心配や不安はとてもよく分かるのですが、別の問題と捉え直し、整理することでそれぞれの解決の糸口が見えてきたり、整理されることで落ち着きを取り戻すことができるようになります。

保護者の関わり方やコミュニケーション

保護者の方の関わり方や不登校に対する考え方が変わることで、関係性に良い変化が見られることがよくあります。それは、つまりコミュニケーションに変化があるからです。子供や子供の行動についてどう考えるかが、コミュニケーションにそのまま影響していきます。

例えば、不登校は良くないものという価値観だと、なんとかして登校を再開するように話をしたりするでしょう。しかし、そのスタンスだと、「登校できていないあなたは間違っている、認めない」というメッセージを知らずと発していることになります。一方で登校できるならした方がいいが、学校に行くか行かないかが重要ではなく、今のままのあたなでいいし、とても大切な存在だ、このような価値観だと、コミュニケーションや発するメッセージは受容的でとてもやさしいものになることは容易に想像できます。

いずれにしても子供のためを思っての考えや発言や行動ですが、その影響は良くも悪くも真反対になることがあります。

年齢による対応の違いについて

子供と関わるときは、年齢や成長の度合いによって、対応を合わせて行く必要があります。

まず、思春期の不登校について考えていきます。私が生徒とカウンセリングするときは、当然のことではありますが、上から目線で批判や否定をせずに、子供としてではなく一人の大人として、一人の人間として、対等な立場で接することを肝に命じて関わっていきます。思春期の子供と関わるときの保護者の関わり方としても、上記のように接するようにお願いします。

一方で思春期以前の小学生低学年等の不登校に関しては、批判せずに話をしっかり聴く、受け止めるということを基本に関わりますが、やはり、指導・しつけという言葉で表現できるような関わり方が必要になることもあります。

年齢や個々の状況に合わせて接し方や対応を変えていく必要があると思います。

発達の問題

不登校問題で気に留めておきたい点として、発達の問題があげられます。最近は、発達障害の知識の広がりもあり、WISCなどの検査も多くの生徒が受けるようになっていると思います。不登校や何か生活の中で問題が起きるときは、この発達上の課題があるかもしれないという視点が有効な場合があります。

不登校と一言で言ってもそこにはさまざまな理由がります。友人関係、先生との関係、家庭の問題など、多様ですが、学業が原因や遠因であることも多く見られます。とくに学業の場合は、知的な面、発達障害における困難さが影響している可能性が大きいと思います。

必要な支援やサポートが得られるかどうか、また適切な対策をとれるかどうかがとても大切なポイントだと思います。

スクールカウンセラーの利用

多くの学校でスクールカウンセラーの配置が広まっています。無料で活用できるスクールカウンセラーの利用はとても有効だと思います。私自身がスクールカウンセラーとして公立の中学校に勤務していますが、学校側との連携や保護者の方の不安や心配への対処、子供との関わり方、不登校の改善などにおいて、よい変化がみられます。学校にスクールカウンセラーがいる場合は気軽に利用されることをおすすめします。

カウンセラーとも相性があります。学校のスクールカウンセラーと合わないということもあるかもしれません。また、ほとんどの場合、スクールカウンセラーは1名体制で、週に1回程度の勤務が多いと思います。仕事帰りや夜の時間帯の相談を受けていないことも多いため、相談したくてもできないことがあります。そんなときは、お気軽に当カウンセリングオフィスに相談いたければと思います。