うつから抜けるための3つのステップ

2019年5月17日

うつの症状と脳内物質

うつの症状は、気分の落ち込み、興味・関心の減退、頭痛などの身体症状、食欲の減退や睡眠などの障害など多岐に渡りますが、多くが脳内物質の働きから説明できます。うつは、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの3つの脳内物質がバランスを欠いた状態であり、様々な症状を呈します。それぞれ、セロトニンは安心感、ノルアドレナリンはやる気、ドーパミンは快の感情を引き起こします。これらのバランスが悪くなることで、気分が落ち込んだり、興味がなくなったり、楽しめなかったりするのです。

うつの治療法

治療は、休息、薬物療法、心理療法、運動療法などがあります。薬物療法はまさに上記の3つの脳内物質のバランスを保つためにはたらきかけるものです。運動療法はうつの回復に効果があることが証明されています。具体的には有酸素運動で、ウォーキングなど無理のない自分にあった運動をすすめていきます。日本うつ病学会による治療ガイドラインには、支持的精神療法が軽症、中等症・重症のうつ病に全例に行うべき基礎的介入として紹介されています。

治療のステージ

うつはどのように治癒されていくのかと考えると、ステップと順番がとても大切だと気づきます。3段階で分けると、まずは①安心感を得て、②やる気を育て、③楽しい活動もできるようになっていくようなイメージです。回復のプロセスの初期において趣味を楽しむや好きなことをやるは違うのです。効果がないばかりか自己否定的になることも考えられるので、まずはしっかり休み、安心を感じれるようにすることから進めていきます。具体的には、休息をしっかりとりながらリラクゼーション法とか安心を感じるイメージワークや支持的精神療法が有効でしょう。そして、無理にやる気を起こさせるのではなく、自然とやる気が出てくるのを待ちます。少しずつ行動できることが増えていく中で、やる気も大きくなってきます。行動していくと快を感じることも増えてくるでしょう。自分の気分を上げたり維持したりするのに役に立つ行動プランや選択をリストアップしておくのが役に立つのはこのタイミングです。当然、医師の判断により服薬が必要な場合は処方を守って薬物療法を行うことも必要なことだと考えます。

うつの回復には段階があり、急ぎすぎずに、そのステージあった治療や活動を進めていくことがとても大切です。食事や運動もうつの改善に影響します。生活全般を見直すきっかけになることも多いでしょう。