大人の発達障害

大人の発達障害とは

いわゆる発達障害は、自閉性スペクトラム症(ASD)、注意欠陥・多動症(ADHD)、学習障害(LD)、などがあります。

先天的なもので、コミュニケーションや社会性に特徴的な行動を示します。発達障害は最近になってメディアなどに取り上げられる機会も増え、メジャーになってきました。そのため、大人になってから発達障害に気付いたというケースも多く見られます。

重度の発達障害だと分かりやすいのですが、発達障害の診断基準には微妙に当てはまらないけど、特徴は持っているような場合もあり、特にそのような方へのサポートや支援が薄いということはあるでしょう。

また、診断できる専門医がまだまだ不足している状況でもあります。

はっきりと発達障害の診断基準を満たさない場合でも、日常生活の困難さや生きづらさがあり、そのことがメンタルヘルスに大きく影響することもあります。大人になってから発達障害に気づいたという方は、これまで大きな問題を感じることなく学校生活や職業生活を過ごして来ている方です。しかし、何かの困りごとがあって気づいたということであれば、その困りごとに対する対処を考えていかなければいけません。

困難さの改善

発達障害は、コミュニケーションや行動の障害であり、学校生活、職業生活、友人や家族との人間関係など、その影響はさまざまな場面に及びます。

お薬や心理・社会的な療法によって改善することはありますが、疾病のように治る、寛解に至る、ということではなく、基本的にはその特性を抱えながら生きていくことになります。

困難さ、生きづらさの改善のためにできることを思いつくままにざっと挙げてみます。

・障害そのものの受容
・社会との接点において、落とし所を探すこと
・受けられる配慮はしっかり受けること
・サポートしてくれる味方をたくさん作ること
・自分なりのメンタルヘルスの維持と向上の方法を確立すること
   具体的には、行動面の工夫と感情のコントロールや、ストレス対処のスキルの向上など。

トレーニングを積むことで特性そのものが大きく改善するということはあまりないでしょう。環境調整やうまくサポートを受けていくことが肝要で、そのために何ができるかという視点が大切だと思います。

発達障害のある方とのカウンセリングでは、自分の特性の理解を深めたり、自分にあったストレス対処を見つけたり、環境調整のために何ができるかや周りのサポートをうまく引き出していくということを一緒に検討していきます。

最も回避すべきは二次的な障害だと考えています。発達障害の特性がきっかけで周りとのコミュニケーションの困難さや仕事での失敗などがあり、うつや適応障害などの他の精神疾患に罹患する方を多くみてきました。カウンセリングでは、その予防なども視野に生活のクオリティのアップを目指していきます。