深い傷つき体験からどのように回復するか

カウンセリングにおいて、深い傷つき体験からどのように回復するかについて書いてみました。回復のステップについて書いています。

 

深い傷つき体験の影響

日々の生活の中でとても大きくて深い傷つき体験をすることがあります。避けられるものなら避けたいものですが、思いもよらず不意にやってくるし、自分の意図とは関係なく、その出来事に襲われることがあります。

たとえば、信頼していた人からの裏切り、いじめや虐待の経験、幼少期の傷つき体験、親子関係の不全など。これらの傷つき体験がその後の人生に大きなマイナスの影響を持つことがあります。

たとえば、他者と信頼関係を築けなくなったり、健全な自己肯定感を失い、自分に対して強く批判的になったりと、その影響は計り知れません。

またやっかいなことに、そのような出来事から長く時間が立っていたとしても、強く影響されていることに、本人は気付いていないことも多くあるように感じます。

 

対処のステップ

気付くこと

傷ついているのなら、回復と癒しが必要でしょう。では、どうすれば良いのでしょうか?

まずは深く傷ついていることに気付くことがスタートになると思います。カウンセリングをしていると、「あ、あのことが、こんなにも自分に強く影響していたんだ。」と大きな驚きをもって自分についての新たな気付きを話してくれる方がいます。

 

安全感の確保

そのような気付きを得るためには、安全・安心な場で、自分自身を見つめていく作業が必要です。

カウンセリングの環境やカウンセラーとの関係性が安全感を育みます。

信頼を得るまで少し時間がかかるかもしれませんがとても大切なプロセスです。これなくしてカウンセリングの成功はありえないと思います。

 

リラクゼーションスキルの構築

深く傷ついた経験やそのときの感情を思い出したりすると、一時的に不安や怒り、喪失感などに襲われることがあります。

そんなとき、自分を落ち着かせるスキル、リラックスできる力を持っていることが大切です。

カウンセリングでいつでも平常な自分に戻ることができるようにそのスキルを醸成していきます。

健康度の高い人はすぐスキルを得られやすいですが、少し時間がかかる方もいらっしゃいます。

 

未完了の体験の完了

深い傷つき体験によくあることとして、他者と未完了のままになっている関係性や出来事があります。

たとえば、言いたくても言えなかったことがあったり、逃げたくても逃げられなかったり、抵抗できなかったりしたことがある、などです。

その時の深い感情にアクセスして、その体験を完了させていきます。感情的な体験の完了が、癒しや回復をもたらします。

詳しくはエモーション・フォーカスト・セラピーの項目で書いていますので参考にしてみてください。

 

生産的な感情処理

未完了の体験だけではなく、喪失の体験、ショッキングな出来事への遭遇、自分の身に直接起こったことではないけど、見たり聞いたりしたことも含めて、など、傷つき体験には、様々なタイプがあると思います。

すべてに共通しているのは、その時に感じる感情をどのように処理しているかという点が大切になります。生産的に感情を処理することを目指してカウンセリングを進めていきます。

 

回復と癒しには、プロセスと順番がとても大切だと感じます。効果のある方法であったとしてもタイミングを間違えると悪影響があることもあるし、順番を間違えると効果がなくなることもあると思います。

 

日本カウンセリングオフィスでできること

深い傷つき体験が癒されることをめざし、これまで示してきたようなプロセスを丁寧に進めていきます。

エモーション・フォーカスト・セラピーによって感情を感情で変容させていきます。しかし、癒しや回復には一定の時間が必要なこともあるので、無理に進めるということではなく、何が必要なのかをよく見ながらちょうど良いペースでカウンセリングを進めていきます。