不安との向き合い方

2018年12月5日

不安の正体

不安は誰もが感じるもので、とても日常的なものです。

嫌な感じて、やっかいなものだと思うのですが、不安は必要なものでもあります。

例えば、仕事で大事なプレゼンや発表がある。

当日、うまくできるか不安を感じる。なので、準備を入念に行い当日の本番にしっかり備える。こらは、不安のポジティブな側面で、うまく行動化できている例です。

 

不安への対処

現実的・感情的対処

不安への対処には、二つの面から見ていくことが重要だと考えています。

現実的な対処と感情的な対処です。

現実的な対処は先ほどの仕事のプレゼンの例のように、実際に起きる事象に対して、どのような対処ができるのか、行動面での方法を考えていきます。行動を工夫することで不安の多くは軽減されていきます。

感情的な対処には、不安に感じる気持ちや感情にフォーカスします。何が不安にさせているのかを深掘りして見ていくことで、本当に自分を脅かしていることに気づくことがあります。

それが分かるだけでも、対処がしやすくなり、不安が軽減されます。

森田療法の考え方

日本由来の森田療法という心理療法があります。不安神経症の治療として発展しました。

とらわれから脱して、不安をありのままに見つめ、受け入れる。

不安は消えるものではなく、なんとかしようとするものでもなく、ただただ見つめ、そこにあると認め、それを受け入れる。

そして、気分や感情にとらわれずに、今自分がやるべきことを行っていく。

この森田療法の不安の捉え方はとても示唆に満ちたものだと感じます。

落ち着きやリラックスすることの大切さ

落ち着きやリラックスの状態になるように自分の意志でコントロールすることができると不安への対処にはとても役に立ちます。

簡単な方法としておすすめしているのが、こころや思考レベルで落ち着こうとするのではなく、身体を落ち着かせる方法です。

自律神経の働きを理解し、リラクゼーションスキルの構築ができるようになると不安への対処が上手にできるようになります。

その一つの方法として呼吸法をあげます。別の記事で紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

日本カウンセリングオフィスでできること

不安は実はプラスのメッセージも含むポジティブな側面もあるという考え方で、不安そのものに向き合っていきます。

不安を感じる時にいったい何が起きているのかを、事象と感情面の両方から整理します。不安を感じる際の身体感覚にも注意を向けていただき、身体レベルで不安に対処できるように具体的なスキルをお伝えするなどしてカウンセリングを進めていきます。

不安を感じることについて現実的にどのような対処ができるのか、感情面・身体面での対処のオプションを相談者に合わせて一緒に検討していきます。

また不安の感情面を探っていく中で、過去のトラウマティックな出来事や傷つき体験が引き金になっていることが多々見受けられます。そうなると、単純な不安への向き合い方というだけではなく、トラウマ症状としての不安という見方でカウンセリングを進めていくことが必要になります。

身体志向の心理療法、リラクゼーションスキルの構築、エモーション・フォーカスト・セラピーなどを組み合わせてカウンセリングを行います。エモーション・フォーカスト・セラピーには複雑性トラウマに対する治療効果のエビデンスがあります。

解決には少し時間がかかるかもしれませんがそれだけの価値があると思います。