揺れ動く感情の波をコントロールできるのか?!(感情についての紹介)

2018年11月24日

エモーション・フォーカスト・セラピーエモーション・フォーカスト・セラピー

エモーション・フォーカスト・セラピーが感情をどのように理解しているのか、について紹介しています。自分の問題と照らし合わせて考えてみると、解決の方向性が見えてくるかもしれません。

感情の種類

感情は基本的に適応的で、自分にとって何が大事なのか、何が自分らしいか、などを教えてくれる多くの情報を持っています。また感情は行動を生み出す欲求やニーズを表していることも多いです。

感情には一次適応感情、一次不適応感情、二次感情、道具感情と大きく4つに分けることができます。

  • 一次適応感情:
    合理的で適応的な感情。例えば、侵害を受ける状況での怒りは一次適応的といえます。
  • 一次不適応感情:
    かつては適応的だったかもしれないが、過去のネガティブな体験からの学びのために、現在においては過剰な反応となるもの。例えば、見捨てられる恐怖、喪失の感情、関係を破壊するような爆発的な怒りなどがあげられます。
  • 二次感情:
    一次的な感情に対する感情や反応といえます。防衛的な感情だと考えられています。例えば、喪失や別れに対して怒りを感じるなどは、その奥底にある悲しみから防衛的になっていると捉えることができるかもしれません。
  • 道具感情:
    他者から得たいものを得るために表される感情表現。例えば、家族に何か頼まれたけど、嫌だったから泣いてみたら何も頼まれなかった、など。

エモーション・フォーカスト・セラピーでは、いま感じている感情が何なのかを、しっかり見定めていきます。この4つを区別し、深い感情にアクセスしたり、適応的な感情に変容できるように技法を駆使して関わっていきます。セラピーでは、この感情の見定めがとても大切で、どのように関わっていくのかの指針になるものです。

感情処理のスタイル

感情処理のスタイルが生産的か非生産的かの違いはとても大切です。

感情の処理の流れの一部を参考までに、全てではないですが、少しだけ紹介します。

  • 気付き:自分の感情に気付かない、気付きたくない、ということがあります。
  • 調整:圧倒されるほどに感情を感じてしまっているのか、逆に何も感じなさすぎなのか、それともうまく感情の強さを調整できているか。
  • 受容:感情を受け入れているのか、受け入れていないのか。

紹介した3つ以外にもまだまだたくさんのプロセスがあります。

 

うまく感情を処理できず、非生産的である場合は、日常生活の中でなんらかの問題として現れてくることがあります。

カウンセラーはどの部分が非生産的かを見定め、生産的な感情処理ができるようにサポートしていきます。

一度、生産的な感情処理を経験できれば、今後は自分だけで活用することもできるでしょう。将来にわたってポジティブな影響があります。

不適応を引き起こす感情

不適応を引き起こす感情の代表的なものとして、恐怖、不安、恥の3つがあります。

これらは一次的であり、かつ不適応な感情の代表例ですが、すべてが不適応とうことではありません。適応的な恐怖や不安や恥もあるということは知っておかなければいけません。

また感情は自然に出てくるものなので、感情そのものをコントロールことは不可能です。

感情そのものをコントロールするのではなく、感情処理やそのスタイルであったり、感情による行動をコントロールすることはできるでしょう。

 

セッションでは、不適応を引き起こす感情を適応的な感情に変容させていきます。