性格は変えられる!?パーソナリティ変容に必要なこと

「なんで自分はこんなことをしちゃうのか」

「あの時、大事な人にあんなこと言わなかったらよかった」

このように思ったことはありませんか?

それらは、もしかしたらあなたの性格が影響しているかもしれません。

性格とは

性格は、行動・感情・思考を決定づける

性格は、自分がどのように行動するか、どんな感情を持ちやすいか、何を考えるか、などを決定づける要因の一つです。

性格を理解できると、自分の行動傾向や特性がわかり、日常生活をより適応的に、自然体で日々を送っていくことができるようになると思います。

性格を心理学的に研究している分野があり、パーソナリティ心理学といわれます。

パーソナリティ心理学では、ビッグファイブと言われる理論が多く研究されていて、広く受け入れられています。

性格は5つの特性に集約されるとする理論で、外向性・協調性・良識性・情緒安定性・知的好奇心の5つです。

(※良識性は誠実性、情緒安定性は神経症傾向、知的好奇心は開放性と訳す研究者もいます。)

性格は何で決まるか

性格は、遺伝と環境の二つの要因によって決まると言われています。

遺伝が50%、環境が50%といわれておりますが、この割合は研究によって異なり、個人差もあります。

とても興味深いことですが、遺伝子が同じ双子の比較による研究では、違う環境で育っても同じような性格傾向があること、家庭環境ではなく外部環境が性格に影響することなどが報告されています。

ただ家庭環境が性格に影響しないというわけではなく、虐待やネグレクトや親の過干渉などは、性格形成や発達の重要な要素になります。

それらの影響を知ることができれば、対処もしやすくなるでしょう。

性格変容の研究

性格は変容するとする研究がいくつもあります。

自分の性格を変えたいと考えている人からすると希望が持てる報告ですね。

性格は年齢によって変容していくことも確認されていて、自信、暖かさ、自制心、感情の安定性の向上が20代から40代で顕著であったり、誠実性や協調性は加齢に伴い増加していくことが指摘されています。

また、カウンセリングや心理療法は性格変容を目的に実施されることもあります。

たとえば、不安や落ち込みの感じやすさの改善、怒りっぽさやイライラの対処、人間関係の改善など、性格を変えよう!というモチベーションではないかもしれませんが、結果的に性格が変容しているということはあると思います。

性格を変える方法

どうすれば性格を変えることができるのか?

この問いに関心が高い方も多いのではないでしょうか。

いくつかポイントをお伝えしていきます。

まずは、性格を変えたいと思っているかどうか

そして、それが実現可能だと考えているかどうか

さらに、継続して性格を変容するための行動がとれるかどうか

この3つが性格変容にはとても大切です。これらは、一人で着実に行動を実践していくことも考えられますが、伴走者がいるとより実行しやすいでしょう。

カウンセリングの臨床現場では、情緒安定性の変容をターゲットにすることが多いように感じます。

また、カウンセリングや心理療法が性格を変容するという研究報告はたくさんあります。

感情にフォーカスした心理療法、精神分析的心理療法、認知行動療法、スキーマ療法など、そのやり方はたくさんあります。

性格診断で自分の性格を知る

性格を測定する心理検査はいくつも開発されています。

ロールシャッハやMMPIなどは代表的なパーソナリティ検査です。実施や解釈などには、専門的な知識と時間と費用が必要になります。

また、ビッグファイブ理論にもとずいた検査も開発されており、日本では、主要5因子性格検査やNEO-PI-Rなどがビッグファイブの性格検査として流通しています。

全ての検査は、その人の利益になる目的で実施されます。この視点は特に大切です。

自分の性格を客観的に知ることで、自己理解が進み、自分にあった生活や自分の性格でカバーした方がいいところ、などがわかります。

性格診断オンラインプログラム

性格診断とパーソナリティ心理学や進化心理学の知見を手軽に実生活に活かしていくオンラインプログラムを制作しました。

実際に性格検査を受けていただき、自分のパーソナリティのフィードバックを受けとることができます。プログラムを通して自己理解を深めることで、自然体でいられ、生活しやすくなります。

もしご興味があればこちらの性格診断プログラムをぜひ受けてみてください。きっと自分の人生にプラスになると思います。

こちらからご確認ください。

この記事をシェアする