思春期の子どもと良い関係を築くただ一つの方法

どうすれば思春期の子どもとの関係を良くして、平和的に毎日を過ごせるのでしょうか。

親や祖父母が子どもを傷つけるという事件も多くあります。
一歩間違えれば、修復が難しくなる思春期の親子の関係性。

これまで、私は、思春期臨床で劇的に改善する例を多く見てきました。
その多くが、親の関わり方の変化がきっかけになっています。

思春期の子どもとうまく関わるには、次のお伝えする一択だと思います。

「子どもだけど、大人として関わる」

ただ、分かってはいるけど実際にやるのが難しい。

そのためにも、以下のような工夫が考えられます。
・親が自分自身の価値観に向き合うこと。
・過保護でもなく無関心でもなく、ちょうどいい距離感を意識して実践すること。
・夫婦関係やパートナーシップの関係を良好に維持すること。

他にもいろいろコツがあります。

今回の記事では、スクールカウンセラーや家庭支援など、思春期の子どもとの関わりを多く持ってきた臨床心理士が、親子関係のコツをお伝えします。

簡単にできるものもあるので、ぜひ最後までお読みください。

思春期の子どもと良い関係を築くための一択

思春期の子どもと良い関係を築くための一択として、

「大人として関わる」

とお伝えしました。

それでは、具体的にどういうことなのかを考えていきたいと思います。

親のスタンス

まずは親のスタンスです。

子どもとの考え方が違うこともあるでしょう。
その場合もその違いを尊重することが肝要です。

子どもの言動のすべてを受け入れて、言う通りにするということでもありません。
線引は必要だし、やっては駄目なことは駄目と伝えます。

でも、考えや気持ちをしっかり尊重していくことはできます。

この基本的なスタンスはおそらく言わずとも子どもに伝わります。
一人の人間として尊重する、相手の考えや感じ方を尊重する、決めつけや批判をしない、などなど。
100%を目指さずとも、常に立ち止まってチェックして修正していきたいものです。

具体的なコミュニケーションの方法

「大人として関わる」とは具体的などんな関わり方でしょうか。

それは相手を尊重することです。
子どもだからと、気持ちや考えを考慮せず、保護者の価値観をただ押し付けない。
命令しない、批判・否定しない、同じことをくどくど言わない。

これをやるだけでも本当に違ってくると思います。

思春期とは

思春期とはどんな時期を指すのでしょうか。
前後はありますが、おおむね10歳〜18歳くらいをイメージしておけばよいでしょう。

身体が発達し、ホルモンバランスも変化します。
そういう意味で身体も心も不安定な時期です。

そして、思春期の脳はまさに発達の過程にあります。
特に思春期以降は前頭葉の発達が著しい時期です。
脳の完成は25歳くらいと言われています。

思春期の子どもが感情を抑えられなかったり、突飛な行動をしてしまうのは、まだ脳が完成されていないためです。脳の構造や発達的な理由が背景にあることは知っておきたいところです。

そんな思春期の心性や脳の発達の段階を知識として知っていることは、思春期の子どもと関わる上で役に立つでしょう。

親側の課題

親が関わり方を変化させていく上で、親自身のパーソナリティや価値観が影響し、変化を拒むことがあります。

親の価値観

親がどのような価値観を持っているのかは関わり方にとても影響します。
・子どもは学校にいくべき。
・いい大学に行かないと将来が駄目になる。
など、例をあげるときりがありません。
そのすべてが関わり方や日々の言動に影響しています。
自分がどんな価値観を持っているのか、一つ一つ気付き、言語化し、その影響を理解していく作業が必要不可欠だと思います。

一人ではなかなか難しい作業です。
なぜならその価値観はあって当たり前もので、自分では気づきにくいからです。

カウセリングなど他者の力を借りながら自分と向き合うことができると大きくすすむと思います。

夫婦・パートナーシップの工夫

夫婦関係が子どもに及ぼす影響はとても大きなものがあります。言わずもがな、良い関係が安心や安定を感じるために必須の条件で、良好な愛着関係を築くためにも必要なものだと思います。面前での夫婦喧嘩の悪影響は脳科学的にも分かっています。

ではどうすればよい関係が維持できるのか。
それは、夫婦間のコミュニケーションに尽きると思います。

オープンで改善や平和を望むコミュニケーションをとれるかどうか。
今すぐ難しければ、その土台をいかに作っていくかです。

あいさつから始めて、1日でとても嬉しかったことや楽しかったことを、「こんなことがあったよ」と報告してみたり、など、できることからスタートします。

良いパートナーシップは、自分たちだけではなく、子どもにもとてもよい影響がうまれると思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

言うは簡単で、行うは難しいのですが、意識して取り組んでいくことで、少しずつでもできるようになってくると思います。

ぜひ、参考にしてトライしてみてください。